びたーびたーちょこれーと。
「水無月、大丈夫か?」
気が付けば長月のベッドに寝ていた。
「あ…うち…また貧血か……」
「ったく、無理すんなよな」
長月は少し顔が赤かった。
「長月も大丈夫?顔、赤いよ?」
「へっ?!べ、別になんもねぇよ!」
長月はますます顔を赤くしてそっぽを向いた。
「……??」
「ま、まぁ少し休め!下からお茶取って来るから!!」
長月はあたふたしながら階段を駆け降りた。
「なんだ…?あいつ…」
この訳分からない長月の行動の理由を知るのは1年後になる。
「ほら、茶」
長月はうちを起こしてお茶を手渡した。