びたーびたーちょこれーと。






「水無月、大丈夫か?」


気が付けば長月のベッドに寝ていた。



「あ…うち…また貧血か……」


「ったく、無理すんなよな」

長月は少し顔が赤かった。



「長月も大丈夫?顔、赤いよ?」

「へっ?!べ、別になんもねぇよ!」


長月はますます顔を赤くしてそっぽを向いた。



「……??」

「ま、まぁ少し休め!下からお茶取って来るから!!」


長月はあたふたしながら階段を駆け降りた。



「なんだ…?あいつ…」


この訳分からない長月の行動の理由を知るのは1年後になる。



「ほら、茶」

長月はうちを起こしてお茶を手渡した。






< 111 / 148 >

この作品をシェア

pagetop