びたーびたーちょこれーと。






5時の鐘が鳴り出すと、みんな口を閉じた。


「……やだな、卒業したくない」

水無月が静寂を破った。



「もう、2度と戻らない楽しかった日々。でももう戻れない…
私達には明日という未来にしかいけない―――…」


「未琴ちゃん…」

「って、歌詞があるんだよ!切なくない!?」


水無月は笑った。



「かっけぇなその歌詞!」

師走も合わせる。
椿本も卯月も頷く。


みんながまたお喋りを始めた。


水無月は静かに教室を出て行った。






< 123 / 148 >

この作品をシェア

pagetop