びたーびたーちょこれーと。
5時の鐘が鳴り出すと、みんな口を閉じた。
「……やだな、卒業したくない」
水無月が静寂を破った。
「もう、2度と戻らない楽しかった日々。でももう戻れない…
私達には明日という未来にしかいけない―――…」
「未琴ちゃん…」
「って、歌詞があるんだよ!切なくない!?」
水無月は笑った。
「かっけぇなその歌詞!」
師走も合わせる。
椿本も卯月も頷く。
みんながまたお喋りを始めた。
水無月は静かに教室を出て行った。