びたーびたーちょこれーと。






「水無月、どこ行くんだよ!?」

俺は水無月の後を追った。



「来ないで!」


俺は足を止めた。



「過去ばかり見ててはいけない。前を向かなきゃいけない。後ろには戻れない。私の前にあるのは明日という名の未来しかない……そんなの、わかってるよ」

「……」

「でも……でも、後ろ向きになっちゃうの!逃げたいの!どうしようもないよ………!!」



俺は、水無月を抱きしめた。




「………っ!?」


「俺だって…過去に戻りてぇよ…楽しかった日々にさ…
未来って不安しかねぇじゃん?だから怖い」






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