びたーびたーちょこれーと。
そして、2日後。
「以上、117名。」
卒業式が、終わった。
合唱の伴奏を弾いたが、みんな泣いていたのが歌声で分かった。
俺も、泣きかけて必死に平然を装った。
卒業式後、寄せ書きを書いてもらおうと師走とクラスを回っていた。
すると水無月と睦月に会い、寄せ書きを書いてもらうことになった。
「ちょっと師走!!あんた字がでかい!!!」
「俺様の華麗な字で埋めてやるぜっ」
「俺の書くスペース少なっ!」
こんなやり取りも最後なのかと思うと、悲しくなった。