びたーびたーちょこれーと。
夏休みは俺ん家でピアノをやって、去年の冬は自然教室だった。
今年の夏休みも、俺ん家でピアノやった。
水無月が貧血で寝ているとき、俺はちょっと悪戯してしまったり。
部活だって思い出。
あいつのおかげで俺の思い出を彩り鮮やかにしてくれた。
俺に恋を教えてくれたのも水無月で。
水無月、いつか言わせてくれよな。
『お前が好き』
って。
そして、その時こそ本気で水無月を抱きしめるから。
こうして、俺は中学を卒業した―――……。