びたーびたーちょこれーと。






入学式が終わり、早速FREEに師走と同じクラスになったことを"ひとこと"で書いてみた。


「ふぅ……」

留夏を昇降口で待ちながら、外に舞う桜を見つめていた。



「なに黄昏れてんの?」

渡井が話しかけてきた。


「わっ、渡井か…びっくりさせないでよι」


「どうせ望夢のことだろー?あいつまだ携帯持たないからなぁ」

師走が割り込む。


「なんで望夢?」

渡井は何も知らない。


「師走、余計な事言わないで!」

「あ、わりぃわりぃ!渡井忘れて」


師走は素直に謝った。



長月への気持ち、忘れた方が良いのかなぁ…。

いつまでも思うなんてキモいよね。






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