びたーびたーちょこれーと。
「「じゃあな」」
渡井と師走は昇降口を出て行った。
(留夏遅いなぁ…)
何気なく携帯を開くと、メールが来ていた。
FREEからで、ひとことにコメントがついたという通知メール。
コメントの相手は椿本だった。
『マジか(^w^)ウケる(笑)』
いちいち文章が可愛い椿本のコメントに顔が緩んだ。
「なに笑ってんの?」
留夏が携帯を覗き込む。
「あ、なんでもっ」
コメントの返事は後回しにして、留夏と学校を後にした。
家に着いて、しばらくコメントで椿本と会話を続けた。
意外に楽しい。
私はFREEにハマった。