びたーびたーちょこれーと。
ザラッと頭を記憶が流れた。
そうだ、あの頃の俺は女なんて面倒だと思ってた。
それで女子あまり話さないようにしてて……。
だから水無月と話さなかったんだ。
水無月だって師走や望夢とのことが噂されてたし。
俺は良く知らないけど、望夢と水無月は付き合ってるっていう噂は絶えなかった。
「……恋とか、なんなんだか」
昔の感情を思い出して、俺は窓の外を舞う桜を見つめていた。
でも、俺のそんな考えは徐々に変わっていく。
いや、変えられる。