びたーびたーちょこれーと。






ザラッと頭を記憶が流れた。


そうだ、あの頃の俺は女なんて面倒だと思ってた。

それで女子あまり話さないようにしてて……。



だから水無月と話さなかったんだ。


水無月だって師走や望夢とのことが噂されてたし。

俺は良く知らないけど、望夢と水無月は付き合ってるっていう噂は絶えなかった。



「……恋とか、なんなんだか」


昔の感情を思い出して、俺は窓の外を舞う桜を見つめていた。



でも、俺のそんな考えは徐々に変わっていく。

いや、変えられる。






< 141 / 148 >

この作品をシェア

pagetop