びたーびたーちょこれーと。
ドンッとぶつかり、持っていたネットを立てる金属の器具を足に落とした。
「いっ……!!」
最近災難続きだわ。
今日だって大原目掛けて投げた袋が私に当たったし。
「わ、わりぃ、大丈夫か!?」
上から声がした。
「別に平気なんだから!」
弱みは見せまいと素早く立った。
ガンッと次は頭に衝撃。
「「いてぇ!!!」」
頭を抑えて後ろを振り向くと、長月が座り込んで顎を摩っていた。
「な、長月か…」
「いってぇな!何すんだよ!」
涙目な長月が可笑しい。