びたーびたーちょこれーと。
イライラして、私は机に突っ伏した。
「望夢、糸通してよー」
「いって、針刺さった…
俺も苦手だから無理ー」
もう1人の男子は師走を超える不器用なので、師走は聞かなかった。
しばらく静かになった。
すると、頭を誰かにツンツンされた。
「みーなーづきっ」
師走が私と同じ姿勢で私を見た。
「…なによ」
「針に糸通してー」
(私にきたよ…)
「自分でやらなきゃ成長しないよ!」
「えぇーケチー」
師走が口を尖らす。
「ケチーケチーケチー」
師走がしつこく言い出す。
「「ケチーケチー」」
長月まで参加して、2人でケチケチ騒ぎ出す。
「~~~~っ!わかった!
わかったわよ!!やりゃいいんでしょ!?」