びたーびたーちょこれーと。






「玉結びもしてよー」

俺が言うと、あからさまにイラッとした顔をしたが、水無月はやってくれた……?


「あれ?」

人差し指に3回巻き付け、捩りながら指から取って糸を引く。

やってもやっても玉結びが出来ない。



「水無月がスランプか!」

師走が笑いながら水無月の指先を見つめる。


「あれー?なんで?!」

「なんだよ水無月ーどうしたー」

俺も水無月の指先を見つめる。


「どうだ!あれーまた出来ない」

「3回目だぞw」


アハハ、と水無月が笑った。





ドキンッ………






< 30 / 148 >

この作品をシェア

pagetop