びたーびたーちょこれーと。
「玉結びもしてよー」
俺が言うと、あからさまにイラッとした顔をしたが、水無月はやってくれた……?
「あれ?」
人差し指に3回巻き付け、捩りながら指から取って糸を引く。
やってもやっても玉結びが出来ない。
「水無月がスランプか!」
師走が笑いながら水無月の指先を見つめる。
「あれー?なんで?!」
「なんだよ水無月ーどうしたー」
俺も水無月の指先を見つめる。
「どうだ!あれーまた出来ない」
「3回目だぞw」
アハハ、と水無月が笑った。
ドキンッ………