びたーびたーちょこれーと。
「わっ…水無月が包丁持つとなんかこぇぇ…」
長月が笑いながら言う。
「なによ!刺すよ?w」
「こわっw」
緊張はいつの間にか解けて、和気藹々と野菜を切り終えた。
「すげぇ、水無月料理も出来るとか流石だなー」
「そんなことないよー」
麺を茹でながらうちは少し照れた。
あいつ直球で言うからなんだか照れ臭い。
冷やし中華も完成して、早速食べた。
「やっぱ夏は冷やし中華だなぁー♪」
「美味しいねー♪」
最初はあんなに苦手だったはずの長月が、今は一緒に居て楽しい存在。
私の向かいで冷やし中華を啜る長月を見ながら、私はなんだか心が温かくなった。