びたーびたーちょこれーと。
いや、それよりも。
3組男子はめっちゃ音痴でしかも練習をサボってるって聞いたし…。
あいつらが言えたたちじゃなくね?
って、何俺は熱くなってんだ。
既に後ろの男子はゲームの話に花を咲かせていた。
(はぁ……何だかますます気になるな、水無月って奴)
と、目線を横に逸らすと水無月がいた。
目を腫らして。
(泣いたのか)
水無月はしばらくクラスの人に陰口を叩かれるだろうな…。
俺は人事だ、と流して、目線の先に居た師走の元に駆け寄った。