びたーびたーちょこれーと。
筋トレも終わり、何時もより早く帰路につけた。
と、目の前に水無月が歩いていた。
(よし、聞き出そう!!!)
水無月の真後ろまで寄ると、水無月が顔を上げた。
「ふぇ!!?」
水無月は俺にもたれた。
「何してんだよw」
(やべ、嬉しーい♪)
俺は水無月の背中を押した。
「だって突然長月が視界に入るからだよ」
頬をプクッとさせて、水無月はそっぽを向く。
(こういう表情、師走にも見せてんのかな…)
少し胸が締め付けられた。