びたーびたーちょこれーと。
最初、俺と師走がちんたらしすぎて女子を見失ったりするくらいばらついていたが、
5分くらい経ってようやく5人で歩き出した。
師走と睦月が口喧嘩して、卯月がそれを眺めていた。
水無月は1人で少し後ろを歩いていた。
「……貧血かな…」
ボソッと水無月が呟いた気がした。
「水無月?どうした?」
俺が話し掛けると、水無月は大丈夫と言って卯月に抱き着いていた。
「あっ、E地点通り過ぎた!」
通り過ぎたり、時間がやばいかも!と走ったりすることが増えて、みんな自分にいっぱいいっぱいになってきた。
そんなとき。
「…あれ?未琴は?」
卯月の一言でみんな足を止めた。