びたーびたーちょこれーと。






時間ギリギリでゴールし、俺は水無月をおぶったまま宿屋へ行った。


「ん…」

宿屋で水無月の靴を脱がせていると、目を覚ました。


「あ…れ…?」

「大丈夫か?」


水無月を抱えて(お姫様抱っこっていうやつか)、ロビーのソファーに横たわらせた。



「貧血のくせに無理なんかするからだぞ」

水無月の頭を撫でる。


「ごめん…ここまで運んでくれたの?」


俺が頷くと、水無月は俺の手を握った。


「ありがと…重かったよね…」

「軽かったよ、チビだしw」

「なっ!」

水無月は頬をプクッとさせて俺の腕を優しく叩いた。






< 78 / 148 >

この作品をシェア

pagetop