びたーびたーちょこれーと。
「う…あ、睦月、水無月!」
まさかこんなとこで会えるなんて…!
当たったのは睦月の腕らしい。
「いってぇじゃないか馬鹿!」
俺がキレると水無月が俺の目の前にしゃがんだ。
「長月、おでこ見せて?」
俺は額を覆っていた手を離した。
「んー、少し腫れてるかなぁ…」
水無月の顔が近い……!
嬉しいけど恥ずかしい。
水無月はジュースの氷で額を冷やしてくれた。
「2人はもう帰るところ?」
睦月が卯月に聞いた。
「あぁ、そうだな」
「じゃあ未琴ちゃん、うちらも帰ろ??」
睦月が何故かにやけ顔だ。
「あ、うん」
水無月は俺の額に付いた水滴をハンカチで拭ってくれた。