びたーびたーちょこれーと。
帰り道。
うちは携帯が鳴ったことに気が付いた。
「で、卯月は寒くないの?」
千咲が卯月に話し掛けた。
確かに卯月の格好は厚手のパーカー一枚にファンタ。
今12月なのに…。
そう思って苦笑いしながら携帯に目を移した。
(…………!!!!!)
衝撃が強すぎて、思考回路がフリーズした。
と、突然うちのおでこに何かが当たった。
「ひぃっ!ごめん…」
俺はびっくりして急いで謝った。
水無月、怒るかな………!?
「………」
怒るかと思ったら水無月は泣き出した。
俺は思わず硬直した。