びたーびたーちょこれーと。






俺はそのメールを見てないから何とも言えない。



「……お前、さっき俺と友達に戻りたいなんて言ったよな
なんか、気を遣われてる気がしてな
俺に友達という関係を求めるんじゃなくて、
水無月は別にいるだろ?俺とは違う関係が欲しい奴

そいつに気を回せよ
俺なんかに気を使うな」



師走はそう言って走り去った。


師走が何を言いたいか分かった。
何をしたかったがわかった。



「…師走、馬鹿」


水無月はまた泣き出した。



師走は水無月の幸せを願える奴になろうとしたんだ。

祈るような恋にしようとしたんだ。



瞬く星空の下、俺達4人は帰路についた。






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