出会い系DE愛
康人の元へ戻ることも、少しは考えていた。



けれど、トオルさんとつながりを持ったことを、康人はよく思っていない。きっと別離につながる方向へ考えていることに違いない。



それにまた、あの空虚な時間が続くのだと思うとうんざりする。



夜勤だ急患だと病院に振り回され、接待だ飲み会だと家にも寄り付かない夫。



私はまた、一人きりになるのを恐れていた。


< 152 / 198 >

この作品をシェア

pagetop