雪中恋心
初恋の末路
容量オーバー
もう女であることを忘れていた。
ぐちゃぐちゃになった顔で土下座を繰り返し、私は必死に叫んでいた。
「ご、ごめんなさい!ごめんなさい!!
本当にごめんなさい!
別れて…っ、別れてください……!」
「なんでだよ?嫌だって言ってるだろ」
目の前の床に、涙だけでなく、鼻水や涎までが落ちて行くのが見えた。
もう限界だった。
事あるごとにセックス、セックス。
毎日、毎日。
帰宅してすぐにセックス。
やめて、と拒否しても意味がなかった。
それどころか毎回、拒否しながらも望んでいると思われていて、むしろ強引に事が始まるのだった。
喧嘩して、仲直りして、すぐに身体を求められる。
私はあなたのダッチワイフじゃないと、なんど言っただろう。
何度も別れ話になったが、彼は別れてくれない。
2年我慢した。
もう、限界だった。
今回もまた、そのことで喧嘩した。
それでも渋々、仲直りをしかけた頃にまた求められた。
精神的に限界にきていた私は、そこで発狂。
ヒステリックに叫びながら彼を押しやり、やっぱり別れてくれと懇願している。
「おおおねがい…っお願いしますっ
も、もう限界なんです
嫌なんです…っ!!」
大声で泣き叫びながら拒絶する私に対し、それでも彼は別れる気配をみせない。