不良イケメン男子校に入学します。
「三浦潤!」
リレー場所へ向かおうとしてた三浦潤をあたしは呼び止めた。
「なに。」
「あ、ありがとう‥‥。」
「別にお前のために走るんじゃねぇから。勘違いすんな。」
あたしのためじゃなくても、走るって言ってくれたことに変わりない。
それだけで嬉しいよ‥‥。
「あ、それと山田。
‥‥‥‥ブレザー汚すなよ。」
そう言って走って行った三浦潤。
‥‥‥え?あたし今山田って呼ばれた‥‥?
今まで名字すら呼んでくれなかったのに山田って呼ばれた‥‥!?
うそ‥‥‥‥‥‥。
なぜかものすごく胸がドキドキしてキュンってして、あたしは三浦潤のブレザーを握りしめた。