不良イケメン男子校に入学します。




「はいっ。手当て完了。とりあえず湿布貼っただけだから今日帰ったら必ず病院行くのよ。」

「はい‥ありがとうございました。」

そう言って保健室を出た。




静かな廊下を二人で歩く。

「あ、三浦潤、保健室連れてきてくれて、最後まで待ってくれてありがとう‥。」

「別に。」

無表情で素っ気なく言う三浦潤。




「あぁ‥どうしようリレー‥。」

あたしが肩を落としながら言った。




「お前みんなに迷惑かけるとか思ってんだろ。」

「ゔ。」

図星をつかれた。




「あんま落ち込むな。体育祭は来年もあるし、お前のかわりなんていくらでもいっから。」

こいつ‥‥励ましてるのかけなしてるのか‥‥。




でも‥‥‥なんか楽になったかも。




< 92 / 138 >

この作品をシェア

pagetop