少しの音
一回りおわった頃にはすでに1時間過ぎていた。


「昼、まだだろ?なんか食うか〜」

「あ、私パスタ食べたいです!」

「どっか知ってる?」

「いつも行ってる美味しい所があるんで、そこいきましょう!」


私たちはまた歩きだした。

寒空の下
初めてあった何も知らない他人同士が
同じ歩幅で歩き出す。


カップルみたいだって誰か言ってくれないかな。

そんな甘い期待をしながら
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