少しの音
「え?何歳?
詩音ちゃん名前以外何も書いてないからわかんないよ。
教えて〜」

私のこと知りたい人なんて久しぶりだったから、とても嬉しくて、少しドキドキした。

「詩音17歳
高校生で身長は150でA型
こんな感じですか?
瞬くんも教えてほしい。」

なんでもフェアを保ちたがる私。
不公平なんて絶対いやだ。
いや…
それよりきっと、知りたかったんだと思う。
そんな私の思いはすぐに消されてしまったけれど。


「へぇ。女子高生かぁ。
俺は〜秘密!
社会人ではある。
150cmならきっと俺のこと見上げてしまうわ。
なぁ、写メ交換しない?」



きたよ
お決まりの顔写メ。

私は友達と撮ったプリクラを見せる。
もちろん上手く撮れたものを選んで

可愛いね!
そんな言葉をもらうため。

そしてこの男はまたしても私の予想を裏切る。

「へぇ、普通だね。
俺のも貼っとくから見るならどーぞ。」



この男…

結構、わかんない。
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