君がいたから

私は、明日もきっと、女子社員達に陰口を言われるだろう。

きっと、どれだけ誠心誠意尽くしても、どこまでも嫉妬や競争心の餌食(えじき)にされてしまうのだろう。

今日みたいに、何かがあって心も体も疲れてしまう日がまた来るかもしれない。

自己中な先輩にミスを押し付けられるかもしれない。

重箱の隅を突くように、同僚の女性にアラ探しばかりされ指摘されるかもしれない。


だけど、私は私なんだ。


こうやって悩む気持ちも、

誰かに寄りかかりたくなる弱さも、

資格を取るために勉強した夜も、

仕事を優先して彼氏と別れた日のつらさも、

全部が私を形作っているんだ。


この気持ち、つらさ、誰にも理解してもらえなくてもいい。

だって、今日、スズメ君が聞いてくれて「ミノリは間違ってない」って言ってくれたから。

「ミノリは頑張ってる」って言ってくれたから。


そうやって思ってくれている人が一人でもいれば幸せだよ。

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