君がいたから


そんな時に、事件は起きた。

先輩女子社員Aが、会社の運営に関わるような自分のミスを、私のせいにしたのだ。

まさかA先輩がウソをついているとも言えないので、おとなしく部長に事情を聞かれることになった。

日頃の恨みですか?と聞き返す気にもなれないほど、A先輩はそんな私を見て嬉しそうにしていた。


でも、普段の私を見てくれている上司達は私を責めなかった。

私は平謝りして、退社時間を迎える。

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