俺様王子と不良姫
高校2年になって、同じクラスになってから、毎日毎日このうるさい女子の声を聞いている。
1年の時はクラスが端と端で滅多に会うこともなく、平穏な日々を送っていたのに……いや、平穏でもなかったが……。。
「はー…。。」
「おっはよーっ!!朝からため息つかないの!」
あたしがため息をついたとき、急に目の前に現れた女の子。
「結愛!驚かすなよー……。。」
小さいときからずっと一緒の大親友の橘 結愛。
結愛は茶色いセミロングの髪に、最近パーマを当てて、可愛らしいイメージを与える。
もうそれは女のあたしから見ても、可愛すぎる。
「ごめんごめん!で、どーしたの?」
今席が前後のあたしたちは、自分達の席に座って話す。
「いやー、毎日毎日キャーキャー、飽きないのかな〜と。」
「あー……。。王子?まぁ、王子格好いいもんね!」
「結愛まで!!!結愛には律がいるくせに!」
「俺が何だって?」
「「律!!!!!!」」
そこにタイミング良く現れた少年─────東野 律は、結愛の彼氏。
1年のときから付き合ってて、あたしたち3人は去年から一緒のクラス。
.