好きって言って!(短編)
唇に何度かそっと触れた後、淳也の舌がゆっくりと私の口の中に入ってくる。

気持ち良くて、されるがままに舌を受け入れてしまう。

やっぱり淳也って、キス上手い…。

キスで骨抜きにさせられてるうちに、気付けばベッドの上に移動していた。

淳也は慣れた手つきで私の服を脱がしていく。

あ、しまった。
今日の下着、適当に選んだやつだ。

淳也とエッチするって分かってたら、もっと大人っぽいのを付けたのに…。

だけど淳也はそんなこと気にもならないようで、あっという間に私を裸にしてしまうと、唇を私の首筋に這わせた。

「んっ…」

淳也の唇は徐々に下降し、私の胸に優しく歯を立てる。

ダメダメダメ…。

淳也は私の気持ちいいところを全部知ってる。

私のカラダが反応してきちゃう。

「今日という今日はイかせてやるからな…」

うわ。
淳也の目がマジだ。

私も今日という今日は、イかされてしまうかもしれない。

そうなったら淳也との関係はこれで終わりなのに、私のカラダは淳也を拒めない。

それどころか、淳也を欲しいって疼いてる。

あーあ。
私って本当にバカ。

私は目を閉じて淳也に体を委ねた。
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