《短編》いじめないで! Don't bully the weak
私だけが好きな筈のその人に、もうひとりその男子を好きな子がいて……。私はすぐに思い切って告白した、断られたけど。
それから私には『抜け駆けする汚ないヤツ』のレッテルが貼られ、告白した男子からは『キモい女』だといじめられるようになり、クラス全体からネグレクトを受けるようになった。
「ああ、丁度その頃だわ」
幸せだと思っていたのは私達母子だけで、父親には隠し子が居て、ある日父は家から出て行った。
砂城のように崩れて行った幸福。
それからは毎日、いじめられるだけの日々。
そして屋上でまた殴られて、蹴られて、私は発作的に網の裂け目から抜け出して、飛び降り……た?
自分から?
「これって……自殺?」