一途愛
ずっと携帯電話をながめていた。
その横でルナタが 眠っている。


龍の携帯番号が一番最初と決めてあった。


あれからまだ龍から連絡が来ない。
なんだか…いつでも連絡がとれると思うと
連絡が来ないのが不安で仕方がない。


「携帯って便利なようで…そうでもないことも
あるんだね。」

寝息を立ててるルナタに話かけた。


夕方になっても龍から連絡が来ない。


忙しいのかな
それともさっき変な時にかけたから
怒ってしまったのかな……。


だからと言って自分からかける勇気は
全くなかった。


何度も
一人しかいないアドレス帳を
穴があくくらいジッと見ている。



龍ハートマーク。


「龍はいったいどうしちゃったんだろ。」

幸せ気分は一気に切なモードへ…。


「疲れるな~~。」


ルナタのヒゲをひっぱった。
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