一途愛
背中に羽が生えたように私は宙を浮いている。
思いがけず龍に会えるって
すごくすごく嬉しい!!!


向こう側から背の高い影が近づいてきた。

私は小走りになった。


「よ!!」

いつもの龍が笑顔で立っていた。

「龍~~。」

次の瞬間 自分の大胆さに驚いたけど
本能が龍の胸に飛び込んでいた。

「会いたかった~~。うれしい~~。」

「マジに?」

正気に戻る。

「あ・・・あ そうじゃなくて…あの……。」

思わず胸から顔を離した。

龍はにっこり微笑んで
私をまた胸の中に抱きしめてくれた。

「姫 素直になったんじゃね?」

「意地悪…。」

「素直な姫…嫌いじゃないよ。」

「バカ…。」

二人で見上げた星がきれいだった。

「なんか初めて会った夜みたいだね。」

「ほんとだ。」

顔を見合わせて長いキスをした。

思いがけない最高のプレゼントだった。
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