一途愛
ものすごいスピードで来たボール
いつもなら背中で当たりに行くところだけど
今日の私は愛の魔法に守られてる。

「ちょ…な……!!」美里の声の通り私は
そのボールをうまくよけた。


後のお宅系の子がバウンドしたボールを受け止めた。


「こっち こっち~~~。」

美里の取り巻きがボールをよこせと言っている。


「お願い…ちょうだい。」
思わずその子に言ったら ビックリしてボールを
床に落とした。

私はすかさずそのボールを取って
今までの恨みをこめて美里に向かってぶん投げた。


え・・・・?

一瞬美里は私がボールを投げたことに
驚いた様子で気がそれたところに

へなちょこなボールが太ももを直撃した。

「え?」

みんなが唖然としたボールが私の元に
はねかえってきて
すかさず もう一人の取り巻きにめがけて投げつけた。


バン!!!

いい音がして取り巻きの肩に直撃。


私は相次いで二人憎い奴を 殺してやった。


ピョンピョン飛び跳ねて喜びたい気分を
ぐっとおさえて
後で龍にたくさん褒めてもらおうと思った。


男子も唖然として美里が怒り狂ってる様子を見ていた。

龍は親指をたてて微笑んでくれた。
< 112 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop