一途愛
クラスに入ると いつもの奴らがバカにしたように
笑っていた。


でも気にしない。
だって・・・応援してくれてる人ってこの中に少なくても
龍とさっきの子たち・・・

それからもしかしたらそれを言いだせない人も
いるのかもしれない。

そう思ったらクラス中が全部敵ではないんだと思った。

その勇気が私をますます元気にしてくれた。


龍が携帯をいじって 厳しい顔をしてる。


私には龍の表情一つが
今まで苦しめてきたいじめより もっともっと気になる。


龍は私に気づいてにこやかになった。


ときたま龍が何を考えてるのかなって
思うような厳しい顔を見る時がある。

そんな時はいいようのない不安で一杯になるから

私の知らない龍……。


席につくと 龍が教科書に 花丸をみっつかいてくれた。

嬉しい・・・・。
龍が私を守ってくれている。


絶対・・・龍に恥ずかしくない女になるんだ私。
もう簡単にいじめられたりしないから。


美里と目が合った。


私は目をそらさず美里と向き合った。
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