一途愛
私を見てバカにしていた美里がとまった。


それはそうだ。
私が負けずに 美里をにらみつけたから……。


「こらぁ デブス姫 なんか文句あんのか?」
美里が立ちあがった。


ドキドキしてる。
でも 絶対もう負けたくない。


「調子こいて ムカつくこいつ!!」


しかしその瞬間に社会の教科担任が入って来た。
美里は悔しそうに

教科書を机に叩きつけた。


助かった~~~
教科書に汗のマークをかいたら
龍がピースサインをかいた。


早く龍と二人っきりになりたいな。


そしたら一杯一杯話したいことがある。
わかったこともある。


強くなるのは大変だけど…でも…頑張りたい。


もう今までの情けない私ではいたくない。


龍の手を勇気を出して握って見た。
冷たい手……


龍はビックリしてたけどすぐに優しい顔になった。


私にはいつもその優しい顔で微笑んでいてね。
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