一途愛
部屋に行ってもしばらく龍は考え事をしてるのか
ボーっとしていた。


私はルナとひまつぶしながら
龍の様子を盗み見している。

秀樹と言う人は 龍にとってはあまりいい相手ではない

それだけはわかった。

龍のことは知らないことだらけで
好きになったらもっともっと知りたい…。

龍がどんなことが楽しくて
どんなことが嫌いで……


そして私に会うまえの龍がどんな子を好きだったか


知らない方がいいのはわかってる。
だって多分 龍の今までの人生の中で 私が
一番最悪な彼女だと思うから…。

知ったらきっと傷つくけど…
どうしてなんだろう・・・・・。

もっともっと知りたいの。

「ちょっとテレビでも見てて。」

そう言うと龍は携帯を持って 部屋を出て行った。


貴重な二人の時間


今日はたくさん褒めてもらいたかったのに


「ルナ…本当の龍ってどんかな子なの?
龍の考えてることルナ知ってたら教えて。」


「ミャ~。」


ルナは目を細めて 撫ぜてと頭をあげた。

「ルナはいいな~~。」私は優しく小さな頭を撫ぜた。
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