一途愛
到着ロビーで もうすぐ出てくる龍の友達を待っていた。

「私どうすればいい?」

「いつも通りで~~。気なんか使うなって。」

緊張はMAX
だって 初めて誰かに彼女って紹介されるんだもん。

ママにも何百回も可愛い?って確認した。

最後はもう
「うるさいな~~。」って怒られた。


だって不安でたまらないんだもの……。


龍が立ちあがった。

私はその後をついていく。

「よ。出迎えサンキューな。ひさしぶりだな。」

「おぅ。」

私に気づいて その人が龍を見上げた。


こんなイケてない女誰?とか思ってるんだ。

「彼女 姫って言うんだ。」


あ~~ほんとにイヤな名前だ。
きっと名前負けだとか思われてる。

「はじめまして。 俺 こいつの幼稚園からのダチで
今村 秀樹 よろしく。」


この人が秀樹なんだ。
龍があまりいい顔をしなかったけど 友達なんだ。

「うちに泊まるんだろ。」

「いや 予定変更 女連れてきたからホテル行くよ。
おまえも彼女づれだし よかった~~
ダブルデートだな。」

秀樹はそう言うと ふり向いて手招きした。
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