一途愛
朝まだ寝ていた私は 携帯の音を夢の中で聞いていた。

「ん!?」

龍からだ!!

「もしもし!!」

「姫ちゃん?ミチルだけど~~。」

え?なんで?なんでミチルから電話が来るの?
それも 龍の携帯じゃん・・・。


「これから 龍の家に来れる?」

「え?龍の?」

電話の向こうから龍の声がした。

「何してんだよ。おまえいつ来たんだよ。」

「おはよ~~お寝坊さん~~。」

「人の携帯で勝手に……もし……あれ……?
つながってんのか?」

「龍・・・・私だけど・・・・・。
ミチルさんが龍のとこに来てって…。」

「は?ミチル てめーいい加減にしろや。
勝手に姫 呼び出してどうすんだ!?」

「いいじゃん~~おばあちゃんにも龍の彼女呼んでいいか
聞いたらいいよっていったもん。
みんなでご飯食べようって~~。いいでしょ?」

「ふざけんなよ。」

ガシャツ

「あはは っていうことで姫ちゃん待ってるね~~。」
ミチルのお気楽な声と龍の怒鳴り声で電話が切れた。

「何・・・?何なのよ…。」
すごく不愉快な気持ちだった。
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