一途愛
うとうとしかけた頃 携帯が鳴った。


龍からだった。
でも出る気分になれなかった。
今 話したらきっと 文句言っちゃいそうで…。

もっといいたいこと
頭で固まってから・・・・・。

何度もとろうとしたけど 自分を止めた。


それから三回龍から電話が来たけど
結局私は出ることも メールすることもできなかった。

今は無理だよ・・・・。
結論を出すには私は恋に慣れてないから…。



だって龍がミチルに言ったように


私だって初めてなの。
他人を受け入れて……一歩踏み出したことも
髪型変えたり 綺麗になりたい って思ったり……
龍を愛しいって思ったり

初恋がそう簡単に実っちゃダメだったんだ。


龍はきっと私に救いの手を伸ばした・・・・。
私はただの 踏み台だったんだ。


バカみたい・・・・。
世界が私だけのためにあるなんて
うぬぼれて・・・そんなに私みたいな子が
龍みたいにカッコいい子に愛されるわけがなかったのに


バカ・・・・・恥ずかしくて
穴から出たくないよ・・・・・・。


私は穴に閉じこもった。


もう龍には会いたくない・・・・・。
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