一途愛
信じるっていうこと
いよいよ・・・・いよいよなのね・・・。

私の心臓は壊れそうに高鳴る。

ちょっと触れられるだけでも ビクっしてしまう。


龍が笑った。

「電流流してないんだけどな。」

「だって…私…初めてだから…。」

「俺のこと…信じてくれる?」

「うん 信じる。」

「俺ね きっと自分から誰かを好きになるって
初めてだったんだ。
あの夜 名前も知らない…もう二度と会うこともない人を
好きになってしまって……。
それが 姫だよ。」

嬉しくて 恥ずかしくて 頬が燃えるようだった。

「転校して行った時 後の席でおどおどしてる姫を見て
運命だって思った。俺みたいな男が運命とかないんだけどね。」


額にキスしてくれた。


「姫といたら変われる気がする。」

「私は龍がいてくれたから 少しだけ変わったよ。」

「少し?いいや~すごく変わった。
勇気出して 頑張ってて そこが可愛い。」


「照れるよ~~~。」


「大切にするから。」


「うん。龍のことなら信じられる。」


長い長いキスをした。


「ルナタ・・・・外でとけ。」

龍がルナタの頭を撫ぜて私の部屋の外に出した。


「遅くなったけど…メリークリスマス。」

白い猫のついた携帯ストラップをポケットから出した。





< 159 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop