一途愛
無我夢中で 龍にしがみついた。


「痛いか?」
優しくて甘い声


ねぇ 龍 愛し合うとこういうことするの?


「大丈夫…大丈夫……。」

私はそう言い続ける。
龍と一つになりたい……。

多分 私は今 龍以上にそれを望んでいるから…。



「姫……。」龍が私を呼んだ瞬間
何かが体中で はじける音がした。


「りゅ………うぅ………。」

「俺に…ちゃんとつかまってろよ。」


さっきまでとは違う 痛さや緊張感はもうなかった。
私は 龍の動きに 自然に声が出て止まらない。


「痛くないか?」荒い息の中で龍が囁いた。

「うん…。もう全然……ンン…痛くない……。」

「よかった~~。」

龍の唇がいつもと違って熱く 私の唇に何度も触れて

「一緒に……行こう。」と言った。

「う~~~ん!!!」


龍にふりおとされないようにしがみついて……
そして龍の動きがとまった瞬間私の全身は
ベットの中に吸い込まれそうになった。


龍はそんな私をまたしっかり抱きしめて
そして二人はジッとしたまま動けなくなった。

私・・・・龍のものになれたんだ……。
龍と一つになったんだ……。

そう思うと嬉しくて涙が流れた。
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