一途愛
「姫は大事にしたいから。」


帰り支度をしながら 龍が言った。


「え?」

「姫は俺が今まで 知っていた女とは違うから。」

嬉しくて頬が熱くなる。

冷たくなった手が頬に触れて心地よい…。

「大切にする・・・・。
こんな気持ち 初めてだ。」

嬉しかった・・・・・。


今までこういうことした女の人の中では
一番見劣りするのは 想像しただけでトップなのに


「私みたいなのに?そんなこと…贅沢だよ。」


「バカだな。姫だからだよ。
俺を信じていいよ……。」


「龍 ありがとう…。
私を…変えてくれて そしてそんなこと言ってもらって
私幸せすぎて 怖いくらい…。」

「俺も・・・・・怖いくらい・・・。」


そう言って二人で微笑みあった。


怖いくらい・・・・幸せな瞬間だった。


ドアの外からルナタの声がした。


二人で急いでドアを開けてルナタを抱き上げた。


「ごめん ごめんルナタ~~。」
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