一途愛
もっと深いところの龍を知った気がする。
夜ごはんは
ひさしぶりにたくさん食べた。

パパが
「姫はやっぱりそうじゃなくちゃ。」

ニコニコ笑顔

ママは
「やっぱり姫がいるのといないのでは
全然違うね。ごはん美味しいね。」

そう言ってパパとニッコリと微笑んだ。


「何かいいことあったの?」

「別に・・・・。」

今日のこといちゃったら二人とも
きっと死んじゃうから。

「にしても いつもの姫に戻ってよかった~。」

ごめんね・・・・。
二人はまったく想像してもいないけど
あなたたちの娘は 今日女になりました。

「あんまり食べると太るぞ~。」

パパの言葉に 立ち上がっておかわりをしようとした
手をとめてそのままお茶碗に水を入れて

「ごちそうさま。」と言い直した。


そうそうやばいやばい
いくらそのままがいいって言っても・・・・
やっぱり恥ずかしかった。

ミチルや美里なら堂々としているんだろうけど
私はお腹の肉や太ももや…いろんなところが
気になって・・・恥ずかしかった。

気をつけなきゃ・・・・
龍のために絶対私 きれいになるんだ。


シャワーを浴びながら
さっきのことを思い出して
「キャー」って叫んじゃった。

恥ずかしいところだらけだもん 私・・・・。
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