一途愛
初詣・・・・。

新年を一緒に迎えたい
だけど…夜中に 家を出るなんてことは
今までの私にはありえないことだったから
なんて言おうかずっと考えてる。

友達だっていないのに・・・・
そんな嘘だってつけない。


けっこう友達って大切なんだなって思った。


「いいよ 俺がお願いするよ。
姫のかあさん 優しそうだったし。」

「え~~そんなこと言ったら
ママ死んじゃうかもしれないよ。
私なんて他人とは関われないって 思ってるのに
彼氏がいるなんておかしいでしょ。」

「だからいつまでも秘密にするな。
俺の存在 早く公にしてくれないかな~~。」

「だって・・・・龍が可哀そうすぎるもの。
こんなさえない彼女で・・・・。」

「バカだな~~なこと気にしてるなら それはないって。
雑音なんかどうでもいいじゃん。
俺がいいのに・・・他人にとやかく言われたくないし。」


そりゃそうなんだけど…。


「一度 おかあさんいる時に行っていい?」

「え?」

「ちゃんと爽やか龍ちゃんになっていくからさ。」


嬉しい・・・・・・。
龍の優しさが 胸に響くよ。
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