一途愛
今野 未来 と 志村 亜美

二人はそう言った。
途中からもう一人の 仲間の

土田 由美 が加わって 初の友達登校した。

「私ね あんまり他の人とかかわること
したことないから おかしなこともあると思うけど
一生懸命頑張るからよろしくね。」

「無理することないよ。」
未来が笑った。

「姫は普段 どんなことしてるの?
アニメとか興味あるの?」

四人でワイワイ話ながら教室に入ると
すぐに美里と目が合った。


三人はまったく気にせずに私に声をかける。


「ね 大丈夫?無理しないで。
迷惑かけたくないよ。」

コートをかけながら小さい声で三人に言うと

「おはよう。」小さな声だけど
その後からきた 地味な子たちにも声をかけられた。


「お…おはよ……。」

三人は明るく「おはよう~~。」と言った。


美里たちの睨むような視線
私はせっかく声をかけてくれた子たちに
被害が及ばないか心配になった。


「うちらがね 勇気出せればあっちは
少人数なんだよ。もうあいつらの勝手にさせない。
疲れちゃったんだよ。だから姫のおかげ。
みんなで闘うんだから。」

亜美はそう言うとニッコリ微笑んだ。
< 179 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop