一途愛
龍が明日はひさしぶりに遊ぼうって言ってくれて
私の不安は一気に解消した。

簡単なものだ。
龍の言葉一つで私はお天気のようにくるくる変わっちゃう。


自分というものを持ってないのか。
情けないけど 龍が大好き……。

心はもう明日の放課後。


美里たちの睨みは続いていたけど
なんだか亜美が言ったように
意地悪をしていたのは 少人数だったって
こう言う事なんだなって思った。


後の人たちは 傍観者
関わらないようにしようって感じ
これも 私にとってはイジメだったけど

亜美たちが勇気を持って
私を仲間に入れてくれたのには感謝したい。


「この間のテストね 学年一位
宗方らしいよ。ダントツ。500点満点。」

「マジに?」

あちこちでその話が盛り上がっている。

「いつ勉強してんの?だって授業中だって
ただ黒板見てるだけなのに。」


そうなの それでも龍はできちゃうんだ。


私・・・・・半分やっといっただけ……。
またまた劣等感。

龍は卒業したらどこに行くんだろ。
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