一途愛
素直になれなくて
龍から電話来ない・・・来なかった・・・
メールくらいくれたらいいのに
怒っちゃったのかな・・・・。

何がしたいのか自分も頭ん中ごちゃごちゃ。


ケンカ…しなきゃよかった。

あんなにムキにならなくてもよかったのに
今さら後悔だけがこみあげる。

学校・・・・。
さすがに龍の方を見れない。
見たくて 見たくて仕方ないのに…見れない。

今日の帰りは?
一緒に帰れる?
遊べる?

聞きたいくせに…いつも龍を待ってばっかだから
龍に頼ってばっかだったから
自分から何も起こせない……。


龍はいつもにまして 機嫌の悪い顔をしていた。
だからなおのこと とても話しかけられない。

休み時間は机に突っ伏して寝てる。


そんな中で美里グループの男子たちが
でかい声で笑いはじめた。


「もっとブサイクだろ?」

「こうか?」

「これなら豚だろーが。」

そのけたたましさに 美里たちも輪に入っていった。

「何これ?あ 大関姫だ!!!」

「あったり~!!」

心臓がひさしぶりに凍りついた。
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