一途愛
ちょっと優越感のような 困ったような

クラス中が茫然と龍と私を見ている。


龍はさっきまで奴らが書いていた似顔絵を破って
バカの口の中に押し込んだ。

「わかったな?」

茫然としてる奴らに念を押して
さらに アホになってる美里にも

「てめーもわかったな?」と言った。


そして席にドスンと座っていつもの休み時間スタイルになった。


「あ・・・・ちょっとすっごい~~。」
亜美が私を引っ張って廊下に出して

「ほんと?ほんとなの?」って興奮したように聞いた。

未来と由美も走ってきて

「キャ~~宗方と付き合ってたの!?」

三人とも私をグラグラと揺らす。

「う…うん……。」

「マジ?キャ~~~だから姫
最近変わったのね。可愛くなったもの。」
未来が言った。

「うんうん。話かけやすくなったし
表情が優しくなったよね。すごいね恋って。」
由美。


さすがに恥ずかしくなった。

「じゃあこの間余計なこと言っちゃって…
隣の娘のこと…ごめんね。
教えてくれたらよかったのに。」

亜美が申し訳なさそうに言った。

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