一途愛
「ごめんね。とっても言えなくて…
私となんか付き合ってたら龍がバカにされるでしょ。
怖かったの。」


「そうだったんだ。バカにするなんて
あいつらだけだよ。でもビックリだけどね。」

「そうでしょ ビックリしたでしょ?」

「そりゃ ビックリだよ。
絶対あり得ないカップルだもん。」

やっぱりね・・・・。

「あ~~ごめん 悪い意味じゃないよ。
ある意味強烈でいいじゃん。
私 宗方のことまたカッコいいって思った。」

未来が言うと 亜美も由美も
うんうんうなずいた。


「さっきの宗方見て カッコいいって思わない人
絶対にいないよ。
い~~な~~姫~~俺の女だ なんて
ずるいずるい~~。」

うれしくて照れくさくて……。


その話はあっという間に学校に広がった。

廊下に出ると視線や心ない言葉を浴びせられた。


好意的に見てくれる人なんて
亜美たち一部分だけで
後は 

「マジ?センスない~~。ありえない~~。
宗方転校生だから だまされたんじゃね。」

などなど 心の折れる言葉ばかりだった。


そうだよね
龍に私は 不釣り合いだもんね。
< 193 / 416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop