一途愛
「俺さ 今回バイトしてさ~~
昔 将来の夢ってあったじゃん。
子供の頃って無邪気にいろんな夢を語れたんだよね。」

「うんうん 龍の夢って何だったの?」

「それを思い出してさ……
笑うなよ。絶対俺らしくないって…思うんだろーな~。」

龍はなかなか言わないから

「早く教えてよ~~。」と突っついた。


「先生になりたかったんだ。」


「先生!?マジに!?」

「ほら ビックリしたろ?ガラじゃないだろ?」

「ううん ただ先生っていうのに驚いただけ。」

「ろくな先生にあたらなかったけどさ 俺は
あんな先公にはならないってなんか理想っていうのかな。
たまたま隣のクラスの先生が いい先生で
あんな先生のクラスだったらいいなとか憧れたんだよな。
胸の片隅に あった将来の夢…
今回 クソガキ相手にして思い出した。」

クソガキって…キレイだって聞いたけど…。

「その子がまた 夢を目覚めさせてくれたんだ。」

「目覚めって…そんな可愛いことじゃないけどさ
ほんと生意気なクソガキだからさ。」


なんか少し悔しい気がする……。


クソガキって言いながら
龍が優しい顔してるのが ムカついた。


「なんか優しい顔してるよ。」嫌味くさく言う。

「ほら できの悪い子ほどかわいいって言うだろ。
まったくそれ。」


可愛いんだ・・・・・。あっそ・・・。

かなりムカつく・・・・。
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